文字サイズ

身の回りの放射線

原子力に関する10の知識

5.身の回りの
放射線

原発事故前は、
私たちの身の回りに
放射線はなかったの?

放射線をゼロにすることはできないのかしら?

お母さん
博士

放射線をゼロにはできません。
なぜなら、私たちの身の回りには、昔から自然界に放射線が存在しているし、体内にも放射性物質があるからね。

自然から受ける放射線

外部被ばく

体外から放射線を受けること

宇宙
大地

年間2.1mSv

(日本の場合)
人間

内部被ばく

体内から放射線を受けること

呼吸
食べ物

体内・食品中の自然放射性物質

体重60kgの日本人

7000Bq

体内の放射性物質

体重60kgの日本人の場合

カリウム40

炭素14

ルビジウム87

トリチウム

鉛・ポロニウム

4,000Bq

2,500Bq

500Bq

100Bq

20Bq

合計

7,000Bq

食べ物に含まれる放射性物質(カリウム40)の量

カリウムは私たちの生命維持に必須の元素で、ほとんどの食品に含まれています。

干し昆布

干し昆布 2,000

干ししいたけ

干ししいたけ 700

ポテトチップス

ポテトチップス 400

生わかめ

生わかめ 50

ほうれん草

ほうれん草 200

魚

魚 100

牛肉

牛肉 100

牛乳

牛乳 50

食パン

食パン 30

米

米 30

ビール

ビール 10

単位:Bq/kg(ベクレル/キログラム)

博士

自然から受ける放射線の他に、医療の放射線検査でも人工放射線を受けているんだよ。

身の回りの放射線
被ばく

自然放射線も人工放射線も、アルファ線やベータ線、ガンマ線などの放射線で、物理的な差はなく、身体に与える影響にも違いはありません。
また、同じ線量を被ばくした場合の影響は、外部放射線と内部放射線でも違いはありません。

被ばく線量比較

私たちの身の回りには、意外と多くの放射線があるのね。

お母さん
博士

放射線は、決して特別なものではなく、自然界にもごく普通に存在していて、私たちはその環境の中で生きているんだ。

ここがポイント!

空気や大地といった自然や食べ物など、放射線は昔から存在しています。

私たちは毎日少量の放射線を受けおり、自然界から
1年間でおよそ2.1ミリシーベルトの放射線を受けています。

share