7.健康に及ぼす
影響
放射能は健康に
どんな影響を与えるの?
放射線は体に悪いのかしら?
健康への影響は、放射線のある・なしではなく「量」と「全身」か「局部」かが問題です。
健康影響を及ぼす放射線量(被ばく線量)の目安
同じ放射線量を受けた場合、全身被ばくした方が、局部被ばくよりも身体への影響は大きくなります。
一度に多量の放射線を全身に受けた場合の症状
受けた放射線の量と、全身か局部かで影響度合が変わるのね。
そうなんです。
それでは、次に放射線とがんの関係について見てみよう。
ここがポイント!
線量によって健康に及ぼす影響は変わりますが、日常生活の中でできるだけ被ばく線量を減らすために、職業として放射線を扱う人は1年間で50ミリシーベルト以下、5年間で100ミリシーベルト以下、一般の人は1年間で1ミリシーベルト以下と、線量限度が法律で定められています。
一度に大量の放射線を受けると、傷ついた細胞を修復できなくなり、健康影響が生じます。
確定的影響は、臓器や組織を構成する細胞が大量に死んだり、変性したりすることで起こる症状で、脱毛・白内障・皮膚障害等がこれに当たります。
100ミリシーベルトより低い放射線を受けて健康障害が生じても、放射線の影響かどうかは、疫学では証明できません。