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多核種除去設備等処理水に関するモニタリング情報

【多核種除去設備等処理水に関するモニタリング結果の概況(令和6年2月19日現在)】

〇多核種除去設備等処理水の海洋放出後、環境省、水産庁、福島県、東京電力により、処理水に含まれるトリチウムについて、海水と海洋生物のモニタリングが行われています。

〇処理水の放出では、海水のトリチウムのモニタリング結果を基に、放出停止判断レベルが設けられており、では、放水口付近(発電所から3km以内)では700Bq/L、放水口付近の外側(発電所正面の10km四方内)で30 Bq/L以上の値が検出された場合、放出が停止されます。れまでのモニタリングでは、処理水放水口に最も近い、発電所港湾口北東側で採取された海水試料から最大値22 Bq/Lのトリチウムが検出されたが、大部分は不検出となっています。

〇海洋生物のトリチウムのモニタリングは主に水産庁がおこなっており、これまで水産庁では、令和4年6月より北海道から千葉県沿岸海域で魚類、貝類など計400件を採取し、精密分析しているほか、令和5年8月から福島県沿岸海域のヒラメ、ホウボウ、マダイなどの魚種150検体を採取し、迅速法で分析し、結果を公表しています。

(1)海水のモニタリング(令和5年8月~令和6年2月)

実施機関 対象海域 測定数 測定頻度 検出限界

これまでの

測定結果

備考
環境省 福島県沿岸  11測点 1回/週 10Bq/L 検出限界未満  
福島県 福島第一原発近傍  9測点  1回/月 3.4~
6.3 Bq/L
検出限界未満  
東京電力

福島第一原発

3㎞圏内

10測点 処理水放出期間内
1回/日または2回/週
処理水放出期間外
1回/週
10 Bq/L

・これまでの測定最大値は22 Bq/L。

・大部分は、検出限界未満である

測定頻度は測点により2種類に分かれる。
福島第一原発正面10km四方内 4測点 1回/日 10 Bq/L 検出限界未満  

※東京電力では、8月24日の処理水放出後、当面の間は1回/日の頻度で測定し、その後は1回/週の頻度で測定する計画

(2)海洋生物のモニタリング

①迅速分析(令和5年8月~令和6年2月)

実施機関 対象海域 測定数 測定頻度 検出限界

これまでの

測定結果

備考
水産庁 福島県沿岸 ヒラメ、ホウボウ、マダイなど計150検体 令和5年8月9日~
令和6年2月19 日
7.15~9.45 Bq/kg 検出限界未満  

②精密分析(令和4年8月~令和6年1月)

実施機関 対象海域 測定数 測定頻度 検出限界

これまでの

測定結果

備考
水産庁 福島県及び近隣県 魚類、貝類、イカ、エビ、ホヤ、海藻など計400検体 令和4年6月29日~
令和6年1月21日
0.20~0.41Bq/kg 検出限界未満  

〇外部リンク

【環境省HP】ALPS処理水に係る海域モニタリング情報

【福島県HP】ALPS処理水に係る海域モニタリング結果

【東京電力処理水ポータルサイト】海域モニタリングの結果

【水産庁HP】水産物のトリチウム分析の公表

 

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