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知っておきたい数値と単位

原子力に関する10の知識

3.知っておきたい数値と単位

放射線と放射性物質に関連する
代表的な数値はなに?

普段食べている食べ物や飲み物は安全なの?

男の子
博士

食品に関係する放射性物質の基準値と、生活に関係する放射線量率について代表的な数値を説明しよう。

食品に関係がある数値と単位

Bq

ベクレル

食品中の放射性物質に使われる単位

一般食品

100Bq/kg

100ベクレル/キログラム

魚
食パン
野菜

きびしい基準

全ての世代・性別にとって安全な基準値として追加放射線量が、年間1mSv(ミリシーベルト)以下になるように設定されています。

牛乳

50Bq/kg

50ベクレル/キログラム

牛乳

もっときびしい基準

牛乳は子供の摂取量が多いため、
「一般食品」の2分の1の厳しい基準値になっています。

乳児用食品

50Bq/kg

50ベクレル/キログラム

乳児用食品

もっときびしい基準

乳児用食品は小児の期間は成人より影響を受けやすいとされているため、
「一般食品」の2分の1の厳しい基準値になっています。

飲料水

10Bq/kg

10ベクレル/キログラム

飲料水

もっともっと
きびしい基準

すべての人が口にするものであり、
代替がきかず、摂取量が多いため、
とても厳しい基準値になっています。

食品基準値の国際比較

食品基準値の国際比較
博士

私たちの口に入るものは、ベクレルという単位で表されているんだ。
お店で売られているものは、全て厳しい基準をクリアしているんだよ。

お店で売っているものや、水道水は安全なんだね!

男の子

身近な放射線に関係がある数値と単位

Sv

シーベルト

身体にどれくらい影響を与えるかに使われる単位

身近な放射線

2.1mSv/y

2.1ミリシーベルト/年

1年間に自然界から
受けている放射線量

1年間に自然界から
受けている放射線量です。

詳しくは「5.身の回りの放射線」で説明します。

1mSv/y

1ミリシーベルト/年

年間追加
被ばく放射線量

自然界や医療以外に1年間で受ける
追加被ばく放射線の限度として
設定されている規制値です。

事故後の追加被ばく線量(計算例)

事故後の追加被ばく線量(計算例)

0.23μSv/h

0.23マイクロシーベルト/時

1時間あたりの
追加被ばく放射線量

追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを、1時間あたりに換算し、自然放射線量分を加えた数値で、除染の目安に使われます。

健康への影響がある数値と単位

Sv

シーベルト

身体にどれくらい影響を与えるかに使われる単位

健康への影響の目安

100mSv

100ミリシーベルト

健康に影響があるかを
判断する一つの目安

100ミリシーベルト以下で
身体に影響を与えるかどうかは
科学的に判明していません。

詳しくは「6.人体への影響」で説明します。

博士

放射線はもともと自然界に存在しているんだ。
でも、できるだけ受ける放射線の量を少なくするために、規制しているんだよ。

放射線にはシーベルトを使うけど、年間や時間のように単位を確認しないといけないね!

男の子

ここがポイント!

食品に関係がある3つの数値と単位

100Bq/kg
50Bq/kg10Bq/kg

単位:ベクレル/キログラム

身近な放射線に関係がある3つの数値と単位

2.1mSv/y1mSv/y0.23μSv/h

単位:ミリシーベルト/年、マイクロシーベルト/時

健康への影響に関係がある数値と単位

100msv

単位:ミリシーベルト

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