2.知っておきたい
2つの単位
よく使われる単位はなに?
ねえねえ、
放射線と放射能の単位について教えてくれない?
よく使われる2つの単位について詳しく説明しよう。
ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)
Bq
ベクレル
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位
=放射能の強さ
α線
β線
X線・γ線
放射性物質
放射線には、α(アルファ)線、β(ベータ)線、X(エックス)線、γ(ガンマ)線などの種類があります。
Sv
シーベルト
人間が受ける放射線の影響度合い(被ばく)
を表す単位
人間
放射性物質の種類によって放出される放射線の種類や強さが異なリますので、Bq(ベクレル)で示した放射能が同じ数値であっても、放射性物質の種類が違えば、人体に与える影響の大きさは異なリます。
このため、人間が放射線を受けた場合の影響度を示す「Sv(シーベルト)」という単位を設けて、人体への影響を統ー的に表せるようにしています。
身体への影響はシーベルトで表すんだね!
それじゃあ、この2つの単位がよく使われる場面を見てみよう。
よくある使われ方
Bq
ベクレル
重量や面積あたり
で使われる
ベクレル/キログラム
ベクレル/平方センチメートル
よく見る数値と単位
100ベクレル/キログラム
50ベクレル/キログラム
10ベクレル/キログラム
Sv
シーベルト
時間あたり
で使われる
ミリシーベルト/年
マイクロシーベルト/時間
よく見る数値と単位
1ミリシーベルト/年
0.23マイクロシーベルト/時間
2.1ミリシーベルト/年
単位について
1シーベルト(Sv)の1,000分の1が1ミリシーベルト(mSv)、その1,000分の1が1マイクロシーベルト(μSv)です。
単位によって桁数が変わるため、換算するのが難しくなることもありますが、富士山を例に比べると規模感がわかりやすくなります。
放射性物質の種類によって身体への影響力は違うけど、シーベルトで表した数値が同じなら身体への影響は同じなんだよ。
もう少し、数値と単位について知りたいな!
ここがポイント!
Bq
ベクレル
放射能の強さの単位
Sv
シーベルト
人間が受ける放射線の被ばく線量の単位
原子の中には、原子核のバランスが悪く壊れやすい(不安定な)性質のものがあります。不安定な原子核が別の安定な原子核に変化(崩壊)する際に放出されるものが放射線です。
1Bq(ベクレル)は、1秒間に1個の原子核が崩壊して放射線を出す放射能の量で、数値が大きいほど、放射線を放出して崩壊する原子核の数が多いことになリます。